re life リライフ 群馬版 栃木版

太陽光
太陽光発電とは太陽光を電気エネルギーに変換するパネルなどのシステム一式を使用した発電方法です。
太陽光などの自然に存在するエネルギーの事を再生可能エネルギーと呼び、石油や石炭などの化石エネルギーとは異なり、二酸化炭素を排出しないなど地球にやさしい事から政府が拡大を進めています。
収 益 源
設置した太陽光発電システムによって発電した電気は電力会社に定められた価格で必ず買い取ってもらう事ができます。この売電収入が収益源となります。
FIT(固定価格買取)制度は政府によって設けられたもので、売電価格は一定期間ずっと固定されます。固定買取期間は住宅用の10 kW未満が10年、非住宅用10 kW以上が20年間となります。
買取システムには余剰買取と全量買取の2種類があります。
余剰買取とは発電した電気を住宅などで使用し、余った分を売却する方法で、全量買取は発電分をすべて売却する方法です。
現在の状況と今後
FIT価格は年々下がっています。(図表参照)
2015年には29円だった買取価格が2021年には12円まで下がっています。(10 kW以上)
買取価格だけを見ると事業化は難しいように見えますが、太陽発電システムの導入コストは年々安くなっており、技術の向上によって発電効率も上がっています。
投資に対しての回収額である利回り自体はさほど変わってはいないのです。
メリット
太陽光発電の最大のメリットはリスクが少なく長期的に安定した経営ができる事です。
FITで売電価格と期間は固定されています。これは国が20年間、固定価格での買取を約束しているという事です。つまり長期的に安定した収益が見込めるのです。
1年間の日照量もよほどの気候変動などがない限り大きくは変わる事はないためリスクも少ないと言えるでしょう。
一度設置すれば大きなランニングコストが掛からない点もメリットのひとつでしょう。
デメリット
デメリットとしてはまず太陽光発電システムの設置に大きな初期費用が掛かる事です。
どれほどの発電量のシステムなのかによって異なりますが、一般的な費用の目安は発電量1 kWあたり20~30万円前半といったところです。
2つ目は太陽光パネルの反射など近隣への配慮が必要となる事です。
太陽光を最も効率よく受ける必要があるため、パネルの向きや角度は必然的に決まります。
近隣に住民がいる場合は迷惑が掛からないよう配慮が必要になります。
3つ目は20年後のFIT終了後にどうなるのかという問題があります。
電力の買取自体が継続される可能性が高いとの見方が多いですが、FITの買取期間が終了した後の電力の行方は現時点では不明なのです。
向いている立地
「田舎の広大な土地は太陽光発電向き」と言われますが、太陽光発電に向いているのは図表8のような土地です。
まずは広さ。50kWの発電システム設置に必要な土地の面積は500㎡(150坪)以上だと言われています。日光を遮るものがないことも重要です。
地盤の弱い土地では台風や大雨などによる土砂崩れなどで太陽光発電システムが崩壊してしまう危険性があります。
ちなみに群馬県の日照時間の長さは全国2位。太陽光発電向きと言われています。
収益シミュレーション
左記シミュレーションからも20年間のFIT買取期間中に投資金額を回収する事は十分に可能です。
また太陽光発電システムの耐用年数は30年以上と言われており、FIT終了後も売電を継続できる事を考えると太陽光発電は安定した活用方法だと言えるでしょう。
まとめ
太陽光発電は賃貸経営のような集客リスクがなく、FIT制度による固定価格買取があるため事業としての安定性が高く取り組みやすい活用方法です。
しかしFIT制度は年を追うごとに固定価格が下がっており、今後も下がる事が予想されます。
さらに景観を損ねるなどの理由から自治体によっては設置場所規制などを行う動きもあり、取り組むなら早くという状況です。
太陽光発電は過去の地域別日照データなどから発電量、売電収入などの詳細な収益シミュレーションが可能です。
興味がある方は専門業者に相談してみるといいでしょう。